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【撮影テクニック】ドラマチックな写真が撮りたいなら逆光を狙え!
アイキャッチ逆光
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どうもはじめまして。家族寫眞家のメガネパパ です。
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唐突ですが、写真を撮る時に逆光を避けて撮影していませんか?

でも、実はそれ。めちゃめちゃ勿体無い事をしています。

なぜなら、逆光で撮影するだけで写真はドラマチックでオシャレに仕上がるんです!

今回は私が撮影した写真を紹介しながら、逆光で撮影することの良さを少しでも知ってもらえるように解説していきたいと思います。

最後まで記事を読んで頂ければ、きっと逆光の撮影が大好きになりドラマチックな写真が撮れるようになりますよ!

この記事を読むとわかる事
  • 逆光の素晴らしさが分かる!
  • 誰でも簡単にオシャレでドラマチックな写真が撮れるようになる!

Contents

逆光とは?

逆光

逆光」とは光が被写体の後ろからカメラ側に差し込む環境の事です。

逆にカメラの後ろ側から被写体に向かって光が差し込む環境を「順光」と言います。

そして光を生み出す光源として一番大きなものは『太陽です。

つまり、太陽と被写体・撮影者の位置関係で逆光・順光が決まります。

逆光と順光

逆光の時間帯

太陽によって逆光が生まれる時間帯は限られています。

日の出の時間帯と夕刻の時間帯です。

それ以外の時間帯(日中)では太陽の位置が真上に来てしまうので、逆光を作る事が出来ません(ローアングルからの撮影なら可能です)。

逆光を狙うなら、なるべく太陽が低い位置にある時間帯に撮影することが大切になるので、日の出・日の入りの時間帯を頭に入れて撮影に挑みましょう。

太陽の動き

オススメの時間帯
  • 【朝】  6:00  〜  9:00
  • 【夕】  16:00 〜  18:00

逆光を避ける?避けない?

逆光を避ける方の心理としては『逆光だと極端に明るい/暗い写真になる』ということだと思います。

確かにカメラに強い光が差し込むため、自動で露出(写真の明るさ)を調節していると白トビ・黒潰れした写真になってしまうことがあります。

しかも、スマホや安価なカメラでは光の階調荒く、ダイナミックレンジが狭いので写真に出来る光の情報量が少ないため、より白トビ・黒潰れした写真になってしまいます。

本格的なカメラなら問題なし!

ただし、これはスマホや安価なカメラの場合であって、本格的なカメラなら逆光でもキレイな写真を撮ることが可能です。

むしろ逆光の光を利用してオシャレでドラマチックな撮影が可能になるため、私は好んで逆光での撮影をしています。

1枚の写真のデータ量が多い

高性能なカメラほど、1枚の写真に出来る一番暗い光から一番明るい光までの幅(ダイナミックレンジ)が広くなります

そのため、逆光のような強い光が差し込んでも明るい光も暗い光も描写できるということです。

それに加えて光の量をより細かく分けて(階調を狭く)表現できるものなら、白トビ・黒潰れに見えるような部分もしっかりと描写することができます。

そんな写真1枚のデータ量を大きく(質の高く)残せるカメラなら、逆光を恐れることなく上手く利用して撮影ができるということになります。

露出をコントロールして逆光に対応

スマホや安価なカメラでは写真の明るさ(露出)の設定がわかりづらく、直感的に調節することも難しくなっています。

そのため自分のイメージとは違いカメラが勝手に判断した結果、白トビ・黒潰れした写真になってしまうことがあります。

上位機種の一眼レフカメラやミラーレスカメラになると、露出を簡単に操作できるようになるので自分のイメージに近い写真を簡単に撮影できます。

つまり、一眼レフカメラやミラーレスカメラを持っているならなにも恐れることなく逆光の撮影に臨めると言うことです。

逆光写真はスゴイ!

それでは、逆光撮影をオススメするポイントをいくつか紹介したいと思います。

私が撮影した写真をもとにどんな風に撮れるかをイメージ、参考にしてもらえれば嬉しいです。

ポートレートに最適!

ポートレートとは『肖像画』という意味です。

つまり、「被写体となる人物が主役となる写真」という事です。

逆光ポートレートでは被写体の後ろから光が当たる事で輪郭が明るく、髪の毛一本一本まで光輝いて描写され、被写体を綺麗に強調する事が出来ます。

また影がフラットになり強い影が出来にくいのもポートレートにぴったりな理由です。

子どもや女性を撮影する時は、影がフラットな方が優しい雰囲気になりとてもオススメです。

フレアでハイキー画像に仕上げる!

強い光がレンズに差し込むと画面全体が白くかぶれて、コントラストが落ちたフラットな画像になります。

これを「フレア」と呼びます。

そのフレアを生かして露出が高い写真を撮ると柔らかい雰囲気のハイキー画像になります。

ハイキー画像は、コントラストが低くてしまりのない画像になってしまいますが、『柔らかい・優しい・可愛い』といったイメージにしたいときはオススメです!

ゴーストでオシャレに!

逆光によって生じる現象(アーチファクト)がフレアの他にもう一つ、「ゴースト」というものがあります。

これはフレアと違い、画面全体というよりも部分的に光のリング状にアーチファクト(虚像)が描写されるものです。

上の写真だと虹色の半円が右上に描写されているのがわかると思います。

このゴーストが綺麗に描写できると、どこかアナログチックで幻想的な写真に仕上がるので、オシャレSNS映え写真にしたい方にはオススメです!

メガネパパ
最近のレンズの多くは「フレア」も「ゴースト」も発生しないように造られています。キレイにフレアやゴーストを描写したいなら『オールドレンズ(古いレンズ)』を使うという選択もありますよ!

シルエット写真でドラマチックに

逆光で撮影する際に露出を背景に合わせると、手前にある被写体が「シルエット」のように描写する事ができます。

被写体をシルエットにする事で表情や色が隠れてしまいますが、美しい景色を強調し、無駄な情報がない分ストーリー性を感じさせ、ドラマチックな演出をする事が出来ます。

上の写真のような海や空が大きく写るような場所のサンセットでは特にオススメの撮影方法です!

いつもの風景もキラキラと

逆光の撮影では背景がキラキラと光輝きます

これは水面地面などに光が反射するためで、それが写真をとても美しく演出してくれます。

反射しやすいものほどキラキラと描出されますが、コンクリート地面や砂利などでも光は反射されるので場所は関係ありません。

逆光とその反射する光を見つけてシャッターを切るだけでいいんです!

メガネパパ
反射した光が玉ボケとして描出されることもあるので、光の反射を意識して撮影するといいですよ!

逆光撮影のコツ

カメラ小僧

逆光撮影時のコツは露出をコントロールする事です!

逆光では、直接光がカメラに入るためとても明るくなる部分とその影になる部分とのコントラスト差(輝度差)が大きくなります。

カメラはその明るさを自動で判断して写真にするんですが、輝度差が大きすぎるとどちらかに偏った明るさにしてしまい自分のイメージした写真にならないことがあります。

そこで自分のイメージに近い写真にするためのコツとして、露出をコントロールするためのカメラの設定をいくつかご紹介したいと思います。

レベル1:露出補正でコントロール

明るさをコントロールする上で一番簡単な方法は、露出補正を使う事です。

高性能の一眼レフカメラやミラーレスカメラなら、カメラにダイヤルがありそこで簡単に補正をかけることが出来ます。

露出補正ダイヤル

α7ⅲの露出補正ダイヤル

プラス側に設定すれば写真全体が明るくなり、マイナス側に設定すれば写真全体が暗くなります。

レベル2:測光モードを変える

それでもカメラ側が決めた露出の値と撮影者のイメージに違いが出てくることがあります。

そのイメージの乖離をなるべく近づけるためには、「測光モード」を変更するという方法があります。

「測光モード」とは、カメラが露出を決める際に光(明るさ)を測定するモードのことです。

露出をカメラが自動で決める場合、光を測定する範囲を決めてその範囲内の光が適正になるように調整してくれます。

ただし逆光撮影時のような輝度差が激しい場合にはその調整が難しく、白トビ・黒潰れが起きたり、自分のイメージに合わない写真になってしまいます。

この測光モードが「画面全体平均」や「マルチ」になっていると、明るい場所の影響が大きく出てしまい、結果として被写体が暗く描出されることになります。

そんな場合は測光モードを「中央重点」や「スポット」に変更することで、明るくなり過ぎている部分を除いてを露出を設定してくれるので、被写体が明るくなってくれます。

AELを利用する

測光モードと一緒に『AEL』を利用することで、より露出を自由に設定することが出来ます。

AEL』とはAuto Exposure Lock (オート・エクスポージャー・ロック)の略語で、カメラが決める露出を固定する機能です。

この機能を使えば露出を一定に保つことができるので、構図を変えるたびに明るさが変わることを避けることが出来ます。

使い方としては、シャッターボタンを半押しにするとAELが作動する設定になっているカメラが多いですが、個人的には他のボタンにAELを割り振って使う(カスタムボタン)ことをオススメします。

Mモードで露出を制御する

露出を調整する方法として一番簡単な方法は、露出をマニュアルで設定する方法です。

撮影モードをマニュアル(Mモード)に設定すると、F値とシャッタースピードを自由に設定(固定)することが出来ます。

またISO感度もオート設定ではなく、マニュアルで設定するようにすれば露出(明るさ)を自在に調整することが出来ます。

少し難しく感じるかもしれませんが、明るさを微調整する場合には一番確実で手間が少ない方法になるので覚えておくと便利ですよ!

マニュアルで露出を調節するならこの記事で3大条件をチェックしよう!

Raw現像でなんとかする!

色々設定のコツ設定をご紹介しましたが、それに戸惑っていてシャッターチャンスを逃しうわけにはいきません。

高性能のカメラは一枚のデータ量が多いので、現像するときに調整することで白トビ・黒潰れに見えている部分を補うことも出来ます。

まとめ

逆光撮影のポイント
  • 広いダイナミックレンジ露出コントロール出来るカメラを使う
  • を狙う(太陽が低い位置を狙う)
逆光写真のオススメポイント
  • ポートレートに最適
  • フレアでハイキー画像
  • ゴーストでオシャレに
  • シルエットでドラマチックに
  • 反射する光でキラキラを入れる

とりあえず一眼レフカメラやミラーレスカメラを持っている方なら逆光で撮影しましょう!

逆光の光を使うことで、誰でもどこでも簡単にオシャレでドラマチックな写真を撮ることが出来るはずです。

そこに必要なのは光だけ

太陽の位置が低い時間帯を狙って撮影するだけです。

びっくりするようなオシャレな写真が撮れると思いますので、是非挑戦して下さい。

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