
ミラーレスカメラや一眼レフカメラを買ったら、必ず買わなくてはいけないのがSDカードです。
ビデオカメラやスマホなどとは違いミラーレス(一眼)カメラには内蔵されている保存領域がないので、SDカードがないと写真も動画も撮ることができないんです。
ただSDカードといっても企画や種類があるので選ぶ際にはいくつかポイントがあります。
そこで今回はそのポイントを踏まえてミラーレス(一眼)カメラにオススメなSDカードをご紹介したいと思います。
カメラに必要なSDカードのスペックとは?
SDカードには色々な情報が書かれています。
ミラーレスカメラや一眼レフカメラでSDカードを使う場合、この中でも絶対確認しなければならないポイントは2つあります。
「容量」と「書き込み速度」です。
容量の目安
カメラで写真(静止画)を撮影する場合、解像度やその圧縮形式にもよりますが1枚あたり約10MB程度になります。
つまり、静止画だけの撮影なら容量が16GBのSDカードで約1500枚程度の撮影が可能ということです。
動画を撮影する場合もフルHD動画や4K動画(解像度)、フレームレート(fps=1秒間に何コマで撮影するか)、ビットレート(1秒間あたりのデータ量=画質)などで容量が変わってきます。
フルHD(30fps,50Mbps)で撮影した場合でも16GBのSDカードで約30分程度しか撮影できません。
ですので、静止画メインで撮影するなら16GB程度で問題ありませんが、動画も撮影するなら32GBくらいはないと撮影の途中で容量が足りなくなってしまうかもしれません。
SDカードは容量によって種類分けがされていて、2GBまでが"SD"、4GB〜32GBまでが"SD HC"、64GB〜2TBまでを"SD XC"となっています。(カメラで使われることはないですが2TB〜128TBまでの"SD UC"という種類もあります)
カメラがそのSDカードの種類に対応していないと使用できないんですが、ほとんどのカメラで"SD XC"まで対応しているので気にする必要はほとんどありません。
静止画 | 動画 | SDカードの容量 |
JPEG | ー | 16GB程度で十分 |
RAW | ー | 16GB〜32GB |
RAW | フルHD | 32GB以上 |
JPEG/RAW | 4K/高画質動画 | 64GB以上 |
書き込み速度の目安
撮影するデータが大きければ大きいほど、SDカードに書き込む速度が必要になります。
先ほども言いましたが、静止画の場合1枚あたり約10MB程度はあるので、その10MBを素早く書き込めるだけのスペックが必要になります。
SDカードには転送速度(読み書き速度)を表しているものの1つに「SDスピードクラス」と言うものがあり、1秒間で10MBのデータを転送出来るスペックがあることを表しているのがその"CLASS 10"になります。
SDスピードクラス | 最低保証速度 |
CLASS 2 | 2MB/秒 |
CLASS 4 | 4MB/秒 |
CLASS 6 | 6MB/秒 |
CLASS 10 | 10MB/秒 |
ただし、最近のカメラの性能からいうと"CLASS 10"のスピード10MB/秒でもスペックとしては足りなくなっています。
容量を考える時も言いましたが、最近のカメラはデータ量が増えているのでRAWデータで撮影する場合や、高速連写で連続して撮影、4K動画などの撮影など大量のデータを処理する必要があるからです。
そこで、もう一つ書き込み速度を表しているものチェックする必要があります。
UHSという規格です。
これはデータのやり取り(インターフェース)を表しているものでUHSⅠ〜Ⅲまであります。UHSⅠよりもUHSⅡ、UHSⅢの方が高速でのデータのやり取りができるようになります。
インターフェース | 可能な理論上の転送速度 |
UHS Ⅰ | 104MB/秒 |
UHS Ⅱ | 312MB/秒 |
UHS Ⅲ | 624MB/秒 |
カメラ側もこれに対応していれば高速でデータの書き込みが可能になります。まずは、カメラがどのUHSまで対応しているのかを確認して下さい。
またこのUHSという規格とは別に、スピードの保証をしているUHSスピードクラスというものがあります。
UHSスピードクラス | 最低保証速度 |
U1 | 10MB/秒 |
U3 | 30MB/秒 |
つまり、UHS対応のカメラならUHSスピードクラス U3のメモリーカードを使う事でより速く書き込みができるという事です!
4K動画や高画質の動画ならUHSスピードクラス U3のものは必要になります。
スピードクラス(CLASS 10やU3)は最低速度の保証をしてくれるものですが、SDカードには最高スピードも記載されています。
「R」が読み込み速度、「W」が書き込み速度を表しているので、W:書き込み速度が早いものを選ぶようにしましょう!
この最高速度は特に静止画を高速連写で撮影する際に重要な項目になります。
秒間に10枚程度撮影出来るカメラもあるので、そういった場合には約100MB/秒の速度が必要になります。
この速度が遅いSDカードでは、撮影したデータの書き込みに時間がかかり次のシャッターチャンスを逃してしまうことになります。
まとめ
SDカードを選ぶ際のポイントは2つです!
容量と書き込み速度
静止画 | 動画 | 容量 | SDスピードクラス | UHSスピードクラス | 最大書き込み速度 |
JPEG(高速連写) | フルHD | 16GB | CLASS 10 | U3(UHSⅠ) | 90MB/秒 |
JPEG(高速連写) | 4K | 32GB< | CLASS 10 | U3(UHS Ⅰ) | 90MB/秒 |
RAW | 4K | 64GB< | CLASS 10 | U3(UHS Ⅰ) | 90MB/秒 |
RAW(高速連写) | 4K | 64GB< | CLASS 10 | U3(UHS Ⅱ) | 300MB/秒 |
容量は最低でも16GBは必要!4K動画を撮るなら64GB以上は欲しい!
書き込み速度はCLASS 10、U3のものを選ぶ!
UHSⅠ対応のカメラ転送速度(書き込み速度)は「90MB/秒」程度のものがベスト!
UHSⅡ対応のカメラは場合に転送速度(書き込み速度)が「300MB/秒」程度のものまで選ぶことができる。
UHSⅠとUHSⅡの使い分けとしては、RAWデータ(1枚40MB程度)で高速連写をする方の場合はUHSⅡの書き込み速度が300MB/秒のものを選ぶとその恩恵を受けられますが、そこまで高速連写する予定がない方ならUHSⅠ(書き込み速度90MB/秒)のもので十分だと思います。
最後に
カメラのSDカード選びはとても重要です。
ハイスペックのものはもちろんいいですが、価格が高いので自分にあったのもを選ぶことが大事です。
逆に価格で選んでしまうと実際の撮影に支障が出てくることもあるので気をつけましょう。