「本格的な一眼レフカメラに興味はあるけど・・・どれを選んだら良いのか分からない」
と悩まれている方も多いと思います。
実は、カメラはその性質や特徴で種類分けされているので、それが分かると自ずと欲しいカメラは絞られてくるんです。
今回の記事では、一眼レフカメラを分類しそれぞれの特徴から初心者にオススメのカメラをご紹介していきたいと思います。
Contents
一眼レフカメラと他のカメラの違い
まずカメラを大きく種類分けをすると、「一眼レフカメラ」や「ミラーレスカメラ」、「コンデジ」に分けることができます。
その中でも本格的なカメラといえば一眼レフカメラになります。
一眼レフカメラの最大のメリットは、光学ファインダーで被写体をしっかり認識しながら撮影が出来るところにあります。
ミラーレスカメラ全盛期の今でも、このファインダーの良さを求めて一眼レフカメラを使うユーザーもまだまだ多いです。
また、一眼レフカメラのみ使える位相差AFという仕組みにより、高速でピント合せが可能になっています。
一眼レフカメラのメリット
- 光学ファインダーで被写体をしっかり確認!
- 位相差AFで高速ピント合わせが可能!
一眼レフカメラの種類分け
一眼レフカメラは大きく分けると2つに分類することができます。
Nikon一眼レフを分類してみる
現在(2018.3.17)Nikonのホームページに載っているデジタル一眼レフカメラの種類は、全12種類(DX;5種類、FX;7種類)ありました。
それに加えてCanon、Sony、Fuji、などなど、メーカーごとにもそれぞれの特色があります。
一眼レフカメラを購入するときはこの中から選ぶことになりますが、まずは2つに分けてわかりやすく選びやすくしてみましょう。
ASP-Cサイズとフルサイズ
どこで分類するかというと、センサーサイズ(=撮像素子、画像センサー)と呼ばれる、“フィルムカメラならフィルムにあたる場所の大きさ、サイズ”で分類されます。
これはメーカー間で多少の違いがありますが、一般にASP–Cサイズとフルサイズに分けられています。
ちなみにこれをNikonではASP–C=DXとフルサイズ=FXと呼びます。
センサーサイズで選ぶ
それでは一眼レフカメラをそのセンサーサイズの違いで比べてみましょう。
注目すべき違いは3つです。
画角が変わる!
センサーサイズ=フィルムサイズが違えば、画像にできる範囲が変わります。 つまり、画角が変わります。
APS–Cサイズの方が画像に出来る範囲が一回り小さいのでフルサイズの写真と比べて拡大(ズーム)されたような写真になります。
これに関しては、どっちの方が優れているということはありません。
ただ、大は小を兼ねるということで個人的にはフルサイズの方がおすすめです!
広角(広い範囲)を撮影したい場合に、APS-Cサイズのカメラでは使えるレンズが無くて、撮影が困難なことがあるからです。
画質が変わる!
画質を左右する原因にノイズがあります。
このノイズを減らすためには、センサーサイズが大きいフルサイズの方が適しています。
なぜなら、フルサイズのセンサーはその1画素あたりの大きさも大きくなるからです。
画素の大きさが大きいほどその画素に取り込める光の量が大きくなり、ノイズを低減することが出来るんです。
画質は光の量が多ければ多いほど良くなっていきます。
ボケ方が変わる!
同じ条件、同じレンズ、同じ設定で写真を撮っても、センサーサイズが変わるとボケ方が変わってきます!
ボケも画素の大きさが大きいほど影響を受けるので、一般にフルサイズの方がボケやすいということになります。
つまり、画質やボケなどのスペックを考えると全てでフルサイズカメラの方が優れていると言えるんです!
レンズで選ぶ
カメラには必ずレンズが必要です。
そして一眼レフカメラの場合、そのレンズを交換することができます。
好きなレンズに交換できることはとても大きなメリットなんですが、好き勝手になんでも使える訳ではありません。
カメラとレンズには企画(マウント)や相性があるので、そのレンズとの関係からオススメのカメラを考えていきます。
レンズの種類もセンサーサイズに依存
レンズの種類はカメラの種類以上に多く、性能もピンキリなのでとても選び甲斐があります!
規格(マウント)・相性があるのでどのレンズでも使えるわけではないんです。
メーカーが異なる組み合わせでは使えませんし、同じメーカー同士でも一眼レフカメラとミラーレスカメラでも規格が異なって使えません。
またセンサーサイズの違いによっても相性がある為、どのメーカーのレンズもフルサイズ用とAPS-C用が作られています。
フルサイズにはフルサイズ用のレンズ
規格(マウント)が同じなら、フルサイズ用でもAPS-Cサイズ用でもどちらのレンズでも使うことはできます。
ただし、APS-Cサイズ用のレンズは画角がAPS-Cサイズに設計されているので、フルサイズのカメラで使用すると一回り画像に出来ない部分が生じます。
逆に、フルサイズ用のレンズをAPS-C機につける場合は、レンズの設計の方が大きい範囲なので、何も問題なく撮影することが出来ます。
その為フルサイズ用のレンズを選んでおけば間違ありません。
レンズの相性
【フルサイズ一眼レフカメラに対して】
- フルサイズ用レンズ=問題なく使用可能
- APS-Cサイズ用レンズ=APS-Cサイズの撮像範囲しか撮影できない
【APS-Sサイズ一眼レフカメラに対して】
- フルサイズ用レンズ=問題なく使用可能
- APS-Cサイズ用レンズ=問題なく使用可能
大きさ・重量で選ぶ
カメラもレンズもセンサーサイズが大きいものほど大きく重量も重くなります。
フルサイズのカメラにフルサイズ用の望遠レンズなんて付けると、首から下げて持ち歩くのが出来ないほど大きくて重くなります。
一眼レフカメラを選ぶなら、高機能・高性能なカメラ、レンズほど大きくて重くなってくる事は頭に入れておいた方がいいと思います。
仮に軽くて小型のカメラを重視されている方なら、一眼レフカメラではなくミラーレスカメラやコンデジをおすすめします。
価格で選ぶ
最近はフルサイズミラーレスカメラが主流になってきていて、NIKONでも、Zシリーズが発売されています。
それに比べると、一眼レフカメラはとてもリーズナブルに手に入れる事ができるようになっています。
しかも、カメラ・レンズ共に種類が豊富でコスパにも優れているものが数多くあります。
APS-Cサイズ機の1番下のグレードなら5万円以下で入手する事もできます。
ただし、安すぎるカメラは機能も大した事がないので、個人的な目安としては10万円程度の予算を考えていた方がいいと思います。
グレードの違い
カメラはその操作性や性能の違いによってグレードがあります。
センサーの処理能力や感度特性が違ったり、連写速度やAFの速さや精度が変わってきます。
外観としては、グリップ感やボタンの位置や役割などが異なり、操作性が全く変わってきます。
それにより入門者向けからプロ向けまで多岐にわたり、価格もそれに応じて上がってきます。
ただし、1番下のグレードのエントリーモデル(入門者向け)と言ってもAPS-Cサイズとフルサイズではその機能も性能も価格も違います。
フルサイズ機のエントリーモデルはAPS-Cサイズ機の中級機モデル以上のスペックになります。
グレードとセンサーサイズ両方を踏まえて比べる必要があるということです。
オススメのカメラは?
大きさや重要は気になりますが、画質やボケを考えるとフルサイズ機がおすすめです。
NIKONのフルサイズ一眼レフカメラなら、初心者にも優しいエントリーモデルのNikon D610があります!
このD610はエントリーモデルとは言っても、必要な機能は十分揃っているので、慣れきてからも長く愛用できるカメラです。
ただどうしても予算を抑えたいということで、APS-Cサイズのカメラを選ぶなら、最低でも中級モデル以上を選びましょう!
APS-Cサイズのエントリーモデルになると、スペックが落ち過ぎて、操作性も悪く、結果的に使わなくなってしまいます。
フルサイズならD610がおすすめ!
Nikon デジタル一眼レフカメラ D610 24-85 VR レンズキット
APS-CサイズならD7500がおすすめ!
Nikon デジタル一眼レフカメラ D7500 18-140 VR レンズキット
まとめと補足
NIKONの一眼レフならフルサイズ機のD610がおすすめです。
スマホやコンデジでは味わえないような写真の面白さを実感出来ると思います。
ただし今はミラーレスカメラの進歩が著しく、小型・軽量で一眼レフカメラに勝る性能を持ったミラーレスカメラも選択肢に入れるべきだと思います。
むしろ、個人的にはミラーレスカメラの方がおすすめだったりします。
是非、両方を比べて自分好みのカメラをみつけてよりよいカメラライフを送りましょう!