どうもはじめまして。家族寫眞家のメガネパパ です。
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カメラを始めると必ずハマると言われるのが【レンズ沼】です。斯く言う私もそのひとりで・・・。
種類も特徴も多岐にわたり、知れば知るほどあれもコレもと物欲が止まらなくなるはずです。ただしカメラに装着できるレンズは一つだけ。つまり、数あるレンズの中からどれを選んで撮影するべきかという問題にも直面するんです。
そこで今回は私が考える『レンズ選択のポイント』、焦点距離について解説したいと思います。
特に僕ような初心者の方には、レンズ購入の上でも参考になる内容になっていますので是非最後まで読んでみてください。
- レンズの違い:焦点距離の物理的な話
- 被写体との物理的な距離と精神的な距離は
- 個人的なオススメ焦点距離
Contents
レンズの違い
そもそもレンズって本当に種類が多くて選ぶのが大変です。
ズームレンズにするのか、単焦点レンズにするのか。広角レンズにするのか、標準、望遠レンズにするのか。最小F値は?撮影最短距離は?純正のもの、サードパーティ、オールドレンズ・・・・・
いろいろと比較するところがあり過ぎるんですが、まとめるとこんな感じになります。
- 広角or標準or望遠(焦点距離)
- 単焦点orズーム
- 重量、大きさ
- 最小F値
- 最短撮影距離
- AF対応(AFのスピード、精度)
- 画質(ボケ感、フレア・ゴーストの出方、解像度)
広角?標準?望遠?:焦点距離による違い
レンズの焦点距離が変わると撮影できる範囲が変わりこれを画角といいます。
これにより焦点距離が短く撮影できる範囲が広い(画角が広い)ものを広角レンズ、焦点距離が長く撮影できる範囲が狭いもの(画角が狭い)ものを望遠レンズと呼ばれます。
単焦点とズームレンズ
レンズには焦点距離が固定のものと、可変式のものがあります。
焦点距離が固定のものが単焦点レンズ、焦点距離が可変式のものがズームレンズと呼ばれます。
重量・大きさ
同じようなスペックのレンズでも重量や大きさはまちまちです。
レンズの直径が大きい大口径のレンズの方が明るくて綺麗なボケが入るなどのメリットがありますが、軽くて小さい方が使い勝手がよく取り回しに便利です。
F値とは絞り値
F値とは、焦点距離とレンズ(有効)口径の比の値です。レンズの絞りを使ってF値を変化させることが出来ますが、構造上レンズ毎に最小になるF値は決まっています。
なるべく最小F値が小さいものの方が暗いところでも撮影でき、ボケも綺麗に入るのでおすすめです。
最短撮影距離は短い方がいい
カメラのレンズに近すぎる被写体にはピントを合わせる事ができません。レンズ毎にピントを合わせる事ができる最短撮影距離が決まっていて、それより近すぎる被写体にはピントを合わせる事が出来ません。ですので、最短撮影距離は短いものの方が寄って撮影できるので便利です。
また通常のレンズよりも近い距離で撮影できるマクロレンズと呼ばれる特殊なレンズもあります。
AF対応、MF専用
カメラにはAF(オートフォーカス)と呼ばれる自動でピントを合わせる機能がありますが、レンズもAFに対応したものでないと使う事ができません。(MF専用のレンズもあります。)
使用するカメラと同じメーカー(純正)のレンズでなくても対応するものであればAF使うことはできますが、AFの精度や速さなどはまちまちです。(一般的には純正のレンズの方が優れている)
画質
レンズによって解像度(くっきりはっきり見える度合い)や色合いに違いがあります。
特にオールドレンズのようにガラスコーティングされてないレンズでは特有の色合いやボケ、フレアやゴーストと呼ばれるアーチファクト(画面に光の球が写ったり、色が滲んだりする現象)が出るなど画質に大きな違いが出るものもあります。
意外と奥が深い焦点距離
様々な特徴の中で、今回は焦点距離について掘り下げていきます。
まずは「焦点距離に応じて撮れる範囲が変わる」という話を考えていきましょう。
焦点距離で画角が変わる
先ほども簡単に説明しましたが、焦点距離とは“レンズの中心(主点)から焦点とまでの距離”のことで、この焦点距離によって撮影できる範囲=『画角』が決まります!
焦点距離は35mmや50mmなど、【mm】で表記されて、それに合わせて63°、47°など角度で画角が決まってきます(フルサイズの場合)。
「広い範囲を撮影したい」「遠くのものを拡大して撮影したい」などの自分のイメージに合わせた画角→焦点距離のレンズを選択していくことになります。
拡大縮小、ズームと焦点距離
“焦点距離が変わる“=“画角が変わる“=“拡大縮小する“です。
つまり“広い範囲を撮りたい(全体を縮小したい)から焦点距離18mmのレンズ”、“遠くの被写体を切り取って撮影したい(拡大したい)から焦点距離400mmのレンズ”など、焦点距離に応じたレンズを使用することになります。
実はそれだけじゃない焦点距離の話(今回のポイント)
被写体を拡大・縮小したいなら、実は焦点距離を変えなくても被写体との距離を変えることでも可能なんです。
例えば焦点距離を固定したまま、被写体に近づいていけばその被写体は大きく写り、遠ざかれば遠ざかるほど小さくなります。
言い方を変えると、焦点距離が変わっても被写体が同じ大きさになるよう撮影ができるんです。
- 焦点距離が短い(画角が広い)レンズでは被写体に近づいて撮影する
- 焦点距離が長い(画角が狭い)レンズでは被写体から離れて撮影する
つまり、焦点距離によって被写体とカメラマンの距離が決まる(変わる)んです!
- 焦点距離で撮れる範囲が変わる!
- 焦点距離で被写体の大きさが変わる!
- 焦点距離で被写体との距離が変わる!
被写体との距離
被写体の大きさが同じでも、写り方は同じではありません。
背景の広がり、歪み、被写界深度の差、ボケ感など焦点距離が変わることで、物理的に写り方には変化が生じます。
ただそういった物理的な話だけでなく、被写体として人物を撮影するなら、より重要視しなくてはいけないポイントがあるんです。
それが被写体との距離による表情の違いです!
意識させないためには距離をとる
焦点距離が短いレンズを使って人物を撮影するには、被写体に近づいて撮影することになります。
そうなれば被写体はカメラを意識せざるを得ません。
そしてカメラを意識するあまり、表情が強張ってしまうことがあるんです。
だから「なんか写真写り悪いなー」「自然な表情が撮れない」といった時は、もしかしたらカメラマンが知らず知らずのうちに被写体に圧をかけているのが原因かもしれないんです。
そんな時には、焦点距離の長いレンズを使って少し離れたところから撮影したらいいんです。
意識してもらえるからこそ撮れる写真
それなら「離れて撮影した方がいい写真が撮れるのか」というと、そういうことでもありません。
被写体とカメラマンの関係性によっては、被写体との距離が近くても自然な表情を引き出すことも出来ます。
例えばカメラマンと被写体がカップル同士の時を考えてみます。カメラマンが近い距離から撮影しても(恥ずかしかったりはするかも知れませんが)いつも通りの素敵な笑顔を写真に収めることができるでしょう。
そしてその笑顔はカメラマンが離れていては引き出せない表情だったりもします。
つまり、近い距離でカメラを意識させてコミュニケーションをとりながら撮影することで撮れる写真もあるということです。
被写体との関係性で焦点距離を選んでみる
『こんな表情の被写体が撮りたい!』というイメージがあるなら、被写体との関係性を考える必要があるんです。
自然な笑顔を引き出したい!としても、近くに寄りすぎて緊張させてしまっては上手くいきません。
逆にコミュニケーションが撮れないほど離れても、隣にいるような優しい笑顔を引き出すことは難しくなります。
つまり、被写体との関係性を考えて撮りたいイメージになるようなレンズの焦点距離を決めていくことが重要なんです!
まとめ《レンズ選びと焦点距離》
では、ざっくりまとめみます。
レンズには焦点距離があり、焦点距離によって画角が変わります。
焦点距離が短い=画角が広いレンズを選ぶ時
- 広い範囲全体を収めて撮影したい
- 被写体に近づいての撮影(室内とか)
- 狭い範囲を切り取って撮影したい
- 被写体から離れての撮影(運動会や発表会など)
ただし被写体が人物なら物理的な距離だけでなく、精神的な距離(被写体との関係性)も考慮しないとダメです。
- 近づいて撮影!=焦点距離が短い(画角が広い)レンズで撮影可能!
【初めてのカメラマン、撮影会などの場合】
- 適度な距離をとって、相手を緊張させないように撮影!=焦点距離が長い(画角が狭い)レンズで撮影する!
ポートレート撮影では被写体とどれくらいの距離で撮影するかを考えるとレンズ(焦点距離)を決めやすいということです!
おまけ〜子どもを撮影するなら?〜
被写体が子どもの場合、いくら仲が良くて親密な関係性だったとしても、近い距離で撮影しようとするとカメラを意識させてしまって表情が固くなったり、ふざけたり、動いたりすることがあります。
大人ならそれでもキメキメにポージングしてくれるかもしれないんですが・・・子どもの場合は難しいんです。
まぁ〜個人的にはそういうちょっとふざけた顔も可愛くて好きなんですけど、ナチュラルな自然な笑顔を撮りたいと思えば少しだけ離れて撮影するようにしています!
個人的に好きな焦点距離50mm
僕が子どもたちを撮影する時は、近づき過ぎるとふざけた顔をしたり動いてピントが合わなくなったりしちゃうので、最近は焦点距離=50mmの距離感がお気に入りです。
どれくらいかというと、焦点距離50mmのレンズで2,3m離れて撮影する感じです。
望遠過ぎないので背景もほどよくいい感じで入るので空気感も表現でき、また少し離れているので子どもたちの自然な一瞬を切り取ることもできます。
同じような内容ですが、noteではもっと抽象的なことも書いてあるのでよかったらそちらも読んでもらえると嬉しいです!