カメラを始めたばかりだとわからない言葉ってたくさんあると思います。今回はその1つの「焦点距離」について解説していきます!
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焦点距離ってどこの長さ?
まず、焦点距離がどこからどこまでの距離の事を言っているのかを下の図で解説したいと思います。
実際のレンズは、何枚ものレンズを組み合わせて一つのレンズになります。
焦点距離はレンズの主点から焦点までの距離のことを言うんですが、考えやすいように今回は凸レンズ1枚にして表示しています。
そうすると、カメラのレンズからイメージセンサーまでの距離を焦点距離として考えることができます。
焦点距離が変わると変化するもの
焦点距離が影響するところが大きく分けて2つあります。
画角とボケです。
焦点距離と画角の関係
画角とは、撮影出来る範囲をカメラからの角度で表しているものです。
画角が狭いモノは狭い範囲を拡大して表示が出来て、逆に画角が広いものは広い範囲を写せる分縮小されて表示されます。
この画角を変えるためには、焦点距離を変化させて撮影します。
焦点距離が長いとが画角は狭くなり、焦点距離が短いと画角は広くなります。
ただし焦点距離はレンズの位置によって決まるので、好き勝手に変更できるものではありません。
基本、レンズ1つには1つの焦点距離ということになるので、そういったレンズを「単焦点レンズ」と呼びます。
それに対して、レンズの位置(主点)をうまく調節することで焦点距離を調節できるレンズがあります。これを「ズームレンズ」と呼びます。
ズームレンズはある程度の焦点距離を調節することはできますが、それでもレンズによってその範囲は決まっています。
単焦点レンズとズームレンズの特徴
単焦点レンズのメリットは軽量で小型、明るくてF値の小さいレンズになります。
その点ズームレンズは単焦点レンズよりは性能が一段下がりますが、画角を調整できるので使い勝手が良くて重宝します。
光学ズームとデジタルズーム
ズームレンズは焦点距離を変化させて画角を変化させています。これを光学ズームと呼びます。
これに対してスマホやコンデジのようなカメラのズーム機能はデジタルズームと言って、一部を切り取って大きく見せているだけに過ぎません。
デジタルズームでは補間表示することで、何十倍・何百倍といくらでも拡大表示が出来るものもあるようですが、画質の劣化は免れません。
光学ズームはデジタルズームと違い、レンズによって画角の範囲は決まってきますが、画質の劣化がなく拡大縮小出来るのでとてもキレイな写真を撮る事が出来ます。
画角の注意点!
ズームレンズにしても単焦点レンズにしても焦点距離によって画角が決まりますが、注意したいのはカメラのセンサーサイズです。
センサーサイズの大きさによっても画角が変わってしまうので、基準となるセンサーサイズを決めています。
それがフルサイズという大きさになります。
なので、他のセンサーサイズの場合はフルサイズのカメラならどれくらいの画角(焦点距離)になるかを考えます。
これが焦点距離の換算です。
このフルサイズという大きさは、昔よく使われていた35mmのアナログフィルムと同じ大きさなので35mm換算とも呼ばれます。
焦点距離とボケ(BOKHE)
焦点距離は画角も変わりますがボケ方も変わってきます。
焦点距離が長くなるほどボケるようになるんです。
70mm
135mm
200mm
ただし、ボケは焦点距離だけで決まるものではなくF値や被写体までの距離によっても変わってきます。
被写界深度の範囲と許容散乱円の大きさで説明できるんですが、詳しくはこちらの記事を呼んでください!
焦点距離と使い方
画角やボケ方を考慮して、レンズの焦点距離を選ぶ必要があります。
個人的なオススメは、50mmの単焦点レンズやF値固定の標準ズームレンズです。
単焦点レンズはとても綺麗に撮影できる反面、レンズ交換が面倒なのでどうしてもズームレンズを使いたくなってしまいます。
もしレンズ交換をしないで使うのなら50mm程度が一番使いやすい画角でボケも楽しめるのでオススメです。
また、ズームレンズでも価格は張りますがF値が小さくて動かないレンズを選ばないと後々後悔しますので注意してください。
最後に
焦点距離はとても影響が大きい項目なのでしっかりと理解しましょう!
焦点距離と撮影イメージをしっかり持って撮影しないと、なかなか撮影が上達していきません。
私もまだまだですが、しっかり勉強してもっとステキな写真が撮れるように頑張りましょう!