どうもはじめまして。家族寫眞家のメガネパパ です。
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僕もついにカメラの防湿庫を購入しました。今まではシリカゲル(除湿剤)を入れるタイプのドライボックスを使っていたのですが、機材も少しずつ増えてきたこともあり自動で湿度を調節してくれる防湿庫に鞍替えしました。
そこで今回は「カメラの防湿庫ってそもそも必要なのか」「ドライボックスでは役不足なのか」などのよくある質問を踏まえつつ、僕が購入した防湿庫の話をしていこうと思います。
Contents
カビに要注意
カメラのパフォーマンスを落とさないためにも日頃のメンテナンスは必要です。レンズが汚れていたりすれば写真にも影響が出ますし、カメラが汚れていれば故障の原因にもなります。
カビてしまうと大変
管理する上で特に気にしたいポイントが「カビの発生」です。
カビは一度発生してしまうと取り除くことが難しく、レンズの内側にカビが発生した場合は分解して清掃する必要があります。そのため自分で清掃することはほぼ無理です。メーカーや専門業者に依頼することになります。
カビが付いたままではダメ
レンズにカビが付いたまま撮影してしまうことは避けましょう。カビのよって光がぼやけてしまうため解像度が落ちたり、色味が変わることがあります。
カビの清掃を検討するなら製造メーカーに依頼するのが一番安心です。各メーカーごと修理サービスがあるのでそこに依頼するといいでしょう。価格は1〜2万円程度が多いようです。
ただしカビが発生してからでは清掃するために余計な時間もお金も費やすことになります。なによりカビが発生しないような管理が最も重要です。
カビってなんで生えるの?
カビは「高温」「多湿」で「養分」となる汚れ・ほこりなどがある条件が揃った時に発生・増殖します。
つまり、条件が揃わないように気をつけることが重要です。
養分を取り除くのは困難
養分である汚れを完全に除去することはかなり難しいです。ブロアーやブラシなどを使って清潔に保つことは重要ですが、それだけではカビを防ぐことは難しいです。
温度調節と湿度調節
カビの成長に適した温度は20℃〜30℃と言われています。人が快適に感じる温度もそれに近く、温度調節でカビの増殖を抑制することは難しいと言えます。それ以上の高温(50℃以上)にすることで菌を死滅させることもできますが、そこまでの高温にすることはより困難です。なぜなら、大切なカメラやレンズに熱湯をかけるわけにはいきませんよね。
カビは湿度が高いほど適した環境といえ、湿度60%を超えるとその増殖スピードが早くなります。そのためカビを防ぐためには湿度60%以下に抑えることが必要です。ちなみに人が快適に感じる湿度も40%〜70%程度なので、湿度が上がらないように気をつけていればカビの増殖を防ぐことができます。
つまり、カビを抑えるためには湿度管理をオススメします!
- カビが発生すると、写真に影響が出る(ボケたり、滲んだりする)
- カビを取り除くのには時間もお金もかかる(数万円かかることも)
カビを取り除くより、カビないように気を付けよう
- 「養分」を断つ:小まめな清掃を心がける → ▲ これだけでは不十分
- 「温度」を管理:高温殺菌することはできない → ✖️ 難しい
- 「湿度」を管理:湿度を60%以下、低い湿度で保つ → ◎ 簡単でオススメ!
- 「酸素」を断つ:空気中の酸素を無くすことなんてできません。真空空間を作れば・・・
防湿庫で湿度管理
カビの発生を抑えるため湿度・温度・養分のうち、最も簡単に管理できるのが湿度です。そしてその湿度を管理するために防湿庫を使うのがとてもオススメなんです。
カビが発生しやすい場所
人が快適に感じる湿度が40%〜70%なので、人肌で感じてジメジメするほどでなければカビの増殖は抑えられるはずです。つまり普段生活している環境が快適であるなら、テーブルの上に置いてあるカメラが突然カビ始めるなんてことはないはずです。
ただし部屋全体の湿度を保つことは難しく、場所によってはカビが発生しやすいところもあります。それは部屋の隅やクローゼットの中などの太陽の光が届きにくい場所です。そういった場所は温度が上がらず、空気の流れも少ないのでどうしても湿気が溜まりやすく湿度が上昇します。
もしそういった場所にカメラを保管しているならカビが発生する危険性はかなり高いです。
湿度を管理するにはどうしたらいいのか?
部屋全体の湿度を管理するなら、小まめな換気をする・除湿機の使用するなどして湿度を下げます。ただ先ほども言ったように、カメラの保管場所によっては部屋全体の湿度を下げるだけでは不十分です。同じ部屋の中でも場所によっては湿度が高いことがあるからです。
そこでカメラやレンズのカビを防ぐ目的で湿度管理をするのなら、カメラを専用の(密閉度が高い)BOXに入れてそこの湿度を低くコントロールします。湿度を下げる方法としては、カメラと一緒に除湿剤(シリカゲル)を入れる、もしくは自動で湿度を管理してくれる防湿庫を使うかのどちかです。
ドライボックスと防湿庫
ドライボックスとは中に除湿剤を入れて除湿ができる密封性の高い箱のことをいいます。除湿剤はずっと使えるわけでは無いので適度に交換しなくてはなりません。初期費用は抑えられ手軽に利用できますが、除湿剤の交換を忘れないよう注意が必要です。
防湿庫とは読んで字の如く、湿度が高くなることを防ぐ保管庫のことです。除湿剤を使用せずに除湿ユニットと呼ばれる機器で湿度をコントロールするため電源を必要としますが、全て自動でコントロールしてくれます。湿度表示があるものがほとんどで、任意の値で保つことができるので安心して保管することができます。
ドライボックスと防湿庫
- 手軽・初期費用が安い
- 追加でBOXを増やすのも簡単
- 除湿剤(シリカゲル)が必要
- 除湿剤(シリカゲル)の交換が必要
- 全自動で管理
- 任意の値に指定できる
- ドライボックスよりは嵩張る
- 電源が必要。ただしランニングコストはそこまでかからない(数円〜数十円/1日)
- 初期費用が高め。数枚円以上する高額なものも多い
オススメの防湿庫は?
防湿庫を選ぶ際のポイントを紹介します。
1ワンサイズ大きいものを選ぶ!
まずは「容量」ですが、今持っているものより少しの多めの機材が入る防湿庫を選びましょう。防湿庫を購入しようと考えている方は、カメラ好きな方が多いかと思いますので、購入してから機材が増えることは安易に想像がつきます。ランニングコストは容量が大きくてもほぼ変わりません。出し入れをする際も多少余裕があった方が簡単です。
2湿度表示があるものを選ぶ
湿度は目に見えませんので、防湿庫内の湿度が表示されているものを選びましょう。扉が開いていて実は湿度が高くなっていたり、設定が間違っていたりする時にすぐに気づくことができます。
僕が購入した防湿庫
僕が購入した防湿庫は『HOKUTO HBシリーズ 50L』です。
今僕が持っている機材はミラーレスカメラが2台、コンパクトカメラが1台、交換レンズが4本です。50Lならもちろん今の機材が余裕で入りますし、カメラならあと1・2台、レンズなら3・4本は入る余裕があります。
HOKUTOの防湿庫は、他のメーカーのものより価格が抑えられています。その理由として、HOKUTOの除湿方式がペルチャ式と呼ばれるドライユニットを採用していることがあるようです。ちなみに高価な防湿庫の除湿方式は乾燥剤吸着式と呼ばれるものが使われています。ペルチャ式よりもランニンングコストが安く、耐用年数が長い(半永久的)のが特徴です。ただしペルチャ式のドライユニットでも10年程度と言われているので安心して使うことが可能です。
HOKUTO HBシリーズの良かった点
- 見た目がスタイリッシュ!
- 湿度管理が簡単!デジタル表示でわかりやすい!
- 鍵がかかる!こどもに悪戯されにくい!
HOKUTO カメラ保管庫 HBシリーズ50L hb50em
カビからカメラ・レンズを守ろう!
高価なカメラやレンズにカビが発生しないためにも、防湿庫やドライボックスを利用することをオススメします。
特に段々と機器が増えてくると普段使わないレンズやカメラも出てくるはずです。そういった機器を守るため防湿庫やドライボックスが必要不可欠です。いざ使うときにカビが生えていたのでは大変です。
またカメラやレンズは高価な価格で売却することができます。後々、機器を新調する時に古いカメラやレンズを売却することもあると思います。その時にカビが生えていては査定マイナスの大きな要因になります。
安心して撮影に臨むためにも、後々の為にも、大切な機器にカビが発生しないように気をつけましょう。
ドライボックスのオススメ
ドライボックスは価格が安く、導入しやすいので初心者にはオススメです。ドライボックスには、除湿剤(乾燥剤・シリカゲル)を入れて使います。適時交換する必要があるので必ず一緒に購入しましょう。
ハクバ ドライボックスNEO スモーク 5.5L KMC-39(1コ入)
ハクバ KMC-70A100 湿度調整剤 エースドライ100
防湿庫のオススメ
自動で湿度を調節してくれる防湿庫は特にオススメです。オススメのメーカーは「東洋リビング」「トーリ・ハン」「ハクバ(HAKUBA)」、それから僕が今回購入した「HOKUTO」です。
東洋リビング
防湿庫を調べるとどのサイトでもまず出てくるのが東洋リビングの防湿庫です。防湿庫メーカーの中でも最も有名で、とりあえず東洋リビングのものを選んでおけば間違いないでしょう。価格は高いですが、長く使いたい方にはオススメです。
fa-arrow-circle-right東洋リビングの防湿庫を探す→ 楽天 or Amazon
トーリ・ハン
東洋リビングにも引けを取らない大手メーカーです。業務用の製品も多くその信頼の高さは折り紙付きです。トーリ・ハンや東洋リビングには光触媒加工といって、除湿だけでなくカビ菌を含む有機物を分解・除去してくれる機能もあります。価格は高いですが、長く使うにはこの2社をオススメします。
トーリハン EC-50-M2 ドライ・キャビ エコノミーECシリーズ
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ハクバ(HAKUBA)
ハクバ(HAKUBA)はレンズフィルターやカメラバックなど周辺機器を多く取り扱っている有名なメーカーです。皆さんもどこかで目にしたことがあるメーカーだと思います。
上記二つのメーカーに比べて比較的安価で購入ができるので予算を抑えたい方にはオススメです。除湿方式は東洋リビングやトーリ・ハン同様に乾燥剤吸着式なのもポイントです。
ハクバ 電子式防湿保管庫 E-ドライボックス ブラック KED-60
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HOKUTO
除湿方式がペルチャ式なので、価格が抑えられているコスパに優れた防湿庫です。スタイリッシュな見た目とサイズ展開も豊富で人気の高い防湿庫です。耐用年数が上記の3つより劣るものの使い勝手や性能は問題ないコスパ◎のオススメなメーカーです。
HOKUTO カメラ保管庫 HBシリーズ50L hb50em
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僕のおすすめ
僕も初めてカメラを購入した時は除湿剤を自分で交換するタイプの小さい(5.5リットル)のドライボックスを利用していました。機材も多くなかったですし、そこにかけられる予算がなかったからです。ですが、今まで一度もカビが生えたりした経験はありません。カメラを大切に使っていければ、どの方法で管理しても問題はないです。
ただ機材が増えてくると管理も大変ですし、使用頻度が低い機材も出てくると思います。そんな時はちょっと大きめで、自動で管理してくれる防湿庫を利用してみるはオススメです。
僕もいざ使ってみると、その安心感と管理のスマートさにとても助けられています。皆さんも気になるなら是非検討してみてください。