どうもはじめまして。家族寫眞家のメガネパパ です。
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僕はこどもが産まれてからカメラを始め、撮っているうちに「もっと上手に撮りたい。」「もっと可愛く撮りたい。」とのめり込むようになりました。ただ右も左も分からない僕は、とりあえず最も身近で参考にしやすいSNSの写真を参考にしていました。
SNSには華やかでおしゃれで可愛いこどもの写真がたくさんあります。だから僕以外にも、【こんな写真が撮ってみたい!】と憧れ、参考にしている方も多いのかなと思います。
ただSNSの所謂「映え写真」のようなものって、一見すると華やかだけど被写体に寄り添ってないというか、不自然というか、そもそも影響されるぎると写真を撮ること自体がだんだんと億劫に・・・なんてことありませんか?
実は、僕がそうなんです。
そこで一旦SNSのことを頭の片隅に追いやり、「上手く撮る」→ではなく『僕が本当に撮りたいこどもの写真』のことを考えてみました。今回の記事は、SNS疲れ、ちょっと写真を撮ることに疲れてしまっているそんな僕のような方に読んでもらえたら幸いです。
Contents
SNSは素敵な写真で溢れている
この記事を書いている今はコロナ禍真っ只中です。そんなコロナ禍でもこどもと出かけておしゃれでカッコイイ写真撮られている方をSNSで見かけることがあります。僕も以前は、四季折々の景色の中こどもたちを写真に収めたくて、週末の度に県内外へ足を運んでいました。だから、そういった写真を撮りたい気持ちは分かるし、そういう写真は大好きです。(だけど今はちょっとだけ自粛してもらえたらなって想いが強い・・・)
そういった写真はすごく華やかでカッコ良くて目を惹きます。
そういう写真って、構図とか背景とか色々計算されててめっちゃ上手くてホント憧れるんですが、主役であるはずのこどもを置き去りにしちゃっていることもある気がするんです。
こどもは写真を撮られたいとは思っていない
そもそも、大抵のこどもは写真を撮られたいなんて思ってないんですよね。絶景なんかより、近場の公園へ連れていった方が喜んでくれたりしてーーー
写真を撮られ慣れていてモデルのようにポーズをしてくれるこどももいるとは思いますが、少なくとも僕のこどもたちは写真のモデルになるより、僕と追いかけっこやかくれんぼして遊ぶ方が大好きです。
だから写真を見返していると、どんなにロケーション・背景が綺麗だったとしてもじっと動かずポーズをとっているときの写真はやっぱりどこか窮屈に見えてモヤモヤが募ってしまいます。それと比べて、ポーズなんて適当で遊ぶことに興味津々、自由に走り回ってるような写真の方が表情もイキイキしてて楽しそうで、僕自身そんな写真の方が好きだったんです。
ある程度構図を考えたり、背景を考えたりすることが必要ないとは思いませんが、こどもを撮影する場合はもっと大切にしなくちゃいけない部分がそこだったのだと思います。
SNSの弊害
動き回っているこどもをおしゃれにカッコ良く撮影するのって結構難しいんです。ただ撮るだけでも、見切れないように、ピントがずれないように必死なんですから、それをオシャレに撮影するなんて簡単でないことは想像に容易いです。
それなのに「上手く撮りたい」→「SNSの写真を真似する」を追い求め過ぎて、主役のはずのこどもを置き去りに窮屈で細かい指示を出していては、結果イマイチな写真になる → 上手く撮れなくてもやもやが募る・・・という悪循環に陥ってしまいます。
それにこどもを置き去りにしているのでは、撮影そのものがつまらないもの、楽しくないものになってしまっている可能性すらあり、こどもも自分自身も段々と撮る意欲も無くなってしまったり。。。。。
親がこどもの写真を撮るのって、SNSでいいねをたくさんもらうためではないはずですよね?
僕が撮りたいこどもの写真
皆さんが写真を撮りたいと思う時っていつですか?どんな写真を撮りたいですか?
SNSの写真はとても目を惹くものばかりでつい憧れてしまいます。でも、そもそも写真を撮る目的って、そんなSNSの真似をしてSNSで知らない人たちからたくさんイイねをもらうことではなかったはずなんです。
こどもの“笑顔”が好き
そこで改めて、僕は「どんな写真が好きで、どんな写真に心惹かれるのか?どんな写真が撮りたいのか?」を考えてみました。
先にもちょっと書いたように、僕はこどもの生き生きした姿が収められている写真が大好きです。「こどもたちの自然で、感情剥き出しの表情」であったり、「こどもらしくて可愛い仕草」のようなこどもたちの体温を感じられるような写真です。
そしてその中でも1番好きな写真は、【こどもたちの屈託のない笑顔】を捉えているもので、僕はその笑顔の瞬間を撮りたくて写真を始めたんだ!と気づきました。
最高の瞬間は最高の空間から
僕にとって、こどもたちの笑顔はかけがえのないものです。親だったらその瞬間をファインダーに収めたいと思うのは至極当然のことだと思います。
ただしこどもが笑顔を見せてくれるのは、楽しい・嬉しい・面白いなど自らの感情が動いた時であって、「写真撮るからそこで笑って、はいチーズ」とお願いした時ではないんです。
つまり、こどもの笑顔を撮りたいなら、こどもが自然と笑顔になってしまうような空間を作ることが必要だったんです。
あくまで写真は瞬間を切り出したもの、動きの中の一瞬を捉えたものなんです。
写真はコミュニケーション
だから、こどもに限らず人物を撮影するカメラマンとモデル(被写体)の関係性ってすごく重要で、むしろカメラマンに1番必要なスキルってコミュニケーション力なんだと思うんです。
そしてそれなら、我が子の写真を撮るなら家族であるパパやママに勝るカメラマンはいないとも思っています。
特別な特別でない写真
とびっきりの笑顔だったり、楽しそうに走り回っているところというのは演出できるものではありません。
ただし、こういう特別に見える瞬間って本当は特別でもなんでもなく、一緒に思いっきり遊んでいれば普通に見せてくれる姿だったりします。
ということは、楽しく遊びながら撮影ができればこどもたちが自然と笑っちゃう瞬間に出会えるはずなんです。
楽しむこと。楽しませること。
写真にはカメラマンの性格やその時の気分がすごく反映されます。
そしてこどもたちも素直で正直です。
この両者に温度差があって、コミュニケーションが上手くとれていないと、それがどんな絶景の中であってもいい写真にはならないんです。
素敵な写真を撮るには、まず撮影する自分が楽しむこと、そしてこどもたちを楽しませることにも妥協しないことが必要です。お互いが本当に楽しめれば、自然といい写真が撮れるはずなんです。
僕がこどもの写真を撮る理由
SNSはすごく身近で憧れてしまいますが、その表面だけを真似ていてはいつまで経っても上手くいきません。写真は静止画ですが、その一瞬に至るまでの過程があることを忘れてはいけなかったんです。
僕はこどもたちが大好きです。そしてそんなこどもたちの写真を撮ることが大好きです。こどもたちと過ごす時間がとても大切なんです。だから写真を撮ることを目的にするのではなく、こどものたちと過ごす日々が充実したものになるよう写真と向き合っていければと思います。
皆さんにとっても何気ない日々が充実したものになるよう、この記事が少しでも役に立てたら幸いです。