
パパやママ、カメラ初心者の方にとって三脚って必要だと思いますか?
実は初心者の方にこそ三脚は必要で、特にパパ・ママにとっては必需品になり得るアイテムなんです。
なぜなら、初心者ほどカメラの設定や撮影テクニックが未熟なので、それを補助してくれる器具が必要になるからなんです。
この記事では、そんな三脚の必要性から簡単な三脚の選び方までを順を追ってご紹介していきます。
最後まで読んで頂ければ、三脚という新しい武器を手に入れ、また一つ撮影のレベルが上がっていることと思います。
Contents
三脚の出番は必ずくる!
三脚はカメラを固定するためのもので、手ブレを軽減させる目的でしようされるカメラアイテムです。
今は手ブレ軽減機構が備わっているカメラも多いので、三脚を使わなくてもある程度なら手ブレを気にせず写真が撮れます。
それに被写体によっては三脚の出番が少なくその必要性を感じないって方も多いかもしれまん。
例えば、私のようにパパになってからカメラにハマって子どもたちの撮影ばかりしている人なら、普段は三脚を使う機会ってほとんどないですよね(笑)
そのためにはパパ・ママもフットワークを軽くして動きまわる必要があるので、三脚を構えてじっくり撮影するなんてなかなか出来ませんよね。
で・す・が!「使う機会がない」ということではありません。
パパやママでも三脚が必要になることが必ずあるんです。
でも、どうしても三脚を使って撮影したくなる時があるんですよー
三脚を買おうと思ったキッカケ。
それでも、実を言うと私は三脚を持っています。
今のカメラは高感度撮影に強いカメラが多いので、夜間でも手持ちで撮影できたりするのにです。
コレはこの前私が撮影した花火の写真ですが、三脚を使わず撮影してもこれくらいは撮れちゃいます(比較明合成)。
ただし、それでも三脚は持っています。(←2回言う)
理由はもちろん『手ブレを抑えたいから』です!
手ブレ=遅いシャッタースピードの時
手ブレの影響を抑えるために三脚が必要になる場面というのは、シャッタースピードが遅くなる時です。
高感度撮影が出来るカメラなら夜間の撮影でも手ブレしない程度のシャッタースピードで撮影することもできます。
ですが、敢えてシャッタースピードを遅くして撮影する場合があります!
シャッタースピードを遅くしたいとき(三脚を使用するとき)
- ノイズ低減(星空の撮影)
- スローシャッターで動きを表現(動きの撮影)
- 長時間露光で軌跡を表現(光の軌跡の撮影)
- スローシンクロで一工夫(イルミネーションの撮影)
ノイズ低減!
高感度撮影時にすればシャッタースピードを速くすることが出来るので手ぶれの影響を小さく出来ますが、その反動でノイズが増えてしまいます。
そのノイズを減らすためにはISO感度を下げる必要があり、下げた分だけシャッタースピードが遅くなってしまいます。
例えば、家族みんなでお出かけしたときに見える夜景や夜空を撮影するときなんかは、パパカメラマンである私でもISO感度を優先しノイズをなるべく減らすようにします。
あとは、これからの季節だと花火を撮影する時なんかも三脚があるとISO感度を下げて撮影する事が出来るのでオススメですね!
夜間に撮影する機会がある場合は、相対的に光の量が少なくなるのでノイズが増えるのでなるべISO感度を下げたままシャッタースピードを遅くして撮影することが必要になります。
スローシャッターで動きを表現!
シャッタースピードが遅いときは手ブレの影響の他に被写体の動きの影響が出ます。
手ブレの影響は三脚で防ぐことが出来ますが、被写体の動きは抑えることが出来ません。
ですが、この被写体の動きを活かした写真も素敵なんです!
被写体が人物ならその動き表現できますし、風景なら雲の動きや川の流れといった動きが現れてとても面白い写真が撮れます。
三脚でカメラを固定できれば、動いているものは動いているように、止まっているものは止まって写る。
時間を凝縮して一枚の画にすることで非現実的な幻想的で新しい世界を発見することが出来ます。
ちょっと難しいかもしれないけど、面白いので初心者の方も是非挑戦して下さい!
長時間露光で光の軌跡を表現
また、そのシャッター速度をもっともっと長くしていくと、止まっているモノと強く発光しているものだけを撮影することができるようになります。
コレはとても簡単で面白い撮影方法なので、是非お子さんと一緒に撮影してみてください。
光で絵や文字を描いたり、蛍の動きや車の動きなどを撮影することも簡単にできるんです。
光の軌跡を表現するという、人の目では確認できない画を写真に収めることが出来る方法です。
花火の撮影でもよく用いられている方法で、幻想的な迫力のある画を残すことが出来ます!
ストロボを使ったスローシンクロ!
そのスローシャッターにプラスしてストロボを使用すると、さらに面白い写真が撮れます!
それが「スローシンクロ」という撮影方法です!
スローシャッターで撮影すると動いているものがブレます。
被写体が人物の場合、どんなに頑張っても静止することは難しいです。
たださっきの長時間露光でもわかるように、強い光なら動いているものでも写真に残すことが出来ます。
そこで必要になるのがストロボ・フラッシュの光です。
スローシャッターで人物を撮影するときにストロボの光を利用すれば、光が当たっているところが当たっている時間だけを切り取って写真に残すことが出来ます!
ストロボの光は一瞬なので、その光が当たっている時間だけを切り取る事ができるんです。
これにより、ストロボの光で一部だけを静止させたような不思議で面白い写真が撮れるんです!
シャッタースピードを長くすることで、ストロボの光が届かないところも明るく写す事が出来るので、夜景やイルミネーションをバックに子どもを撮影する時にもとてもオススメな方法です!
自撮りにも使える!
手ブレを防ぐ意外にも使い道はあります。
それは自撮りするときです。
風景を撮る時でも人物が入ると写真に締まりがでます。
子どもや通行人を入れて撮影してもいいですが、1人で撮影することもあるかと思います。
そう行ったときに三脚がないとカメラを固定できず、テーブルの上や地面の上に固定しようとすると極端なアングルになったり、傾いた写真になってしまったりとうまく撮る事ができません。
自撮りをするなら最低限固定が出来るような三脚は必須ですよ。
動画撮影には三脚が便利!
一眼レフカメラもミラーレスカメラも写真だけでなく、動画もキレイに撮影する事ができます!
ただしそのまま手持ちの撮影には限界があり、手ブレの影響で酔ってしまうようなグラグラした動画になってしまいます。
つまり手ブレを抑えて撮影するためには三脚が必要なんです。
実は、私も初めて三脚を利用したのは友人の結婚式の余興のために動画を撮影する時だったんです。
そして素人が動画を撮影するには三脚で固定して撮影するのが1番簡単で確実だと感じました。
パパ・ママだったら、子どものお遊戯会や発表会の出し物などの撮影には三脚があった方がいいですよ。
動画は写真と違って撮影している時間が長いので、ずっと手持ちで撮影するのは疲れてしまいますし、手ブレを抑えるためにも三脚は必須です!
構図を決めて狙った一瞬を待つ
手ブレを抑える以外の使い方として、構図を決めて動かさないという意図で三脚を使うことがあります。
例えば鉄道写真のように電車が通るタイミングで撮影する場合、あらかじめ好きな構図を決めてカメラを三脚で固定、あとはシャッターを切るだけというような撮影が一般的です。
電車が通るタイミングなどは一瞬のことなので、そのときに構図からアングルから決めていたのでは撮影のタイミングを逃してしまうからです。
被写体が子どもたちのようにカメラの前にうまく誘導できない場合はカメラを固定して撮影するのは難しいですが、時間をかけられる状況で最高の一枚を撮るためには三脚が必要になる場面は多いかもしれません。
三脚はどこで選ぶ?

三脚
普段三脚を使わない人でも、三脚はないよりはあった方が面白い撮影が撮れそうって事はわかって頂けたと思います。
撮影をレベルアップするためにも三脚を購入してみてはどうでしょうか?
っということで、とりあえず三脚をネットで調べてみると意外と種類が多いんです。
“素材の違い?軽さ?耐荷重?”
意外と比べる要素が多くて何をどう選んだらいいか分からず、とりあえず安い三脚を選びたくなると思います。
でもちょっと待って下さい!
後悔しないと為にも、価格が安い三脚と高い三脚で何が違うのかぐらいは知っておいてから買っても遅くはありません。
高い三脚と安い三脚の違いは?
三脚の価格の違いは大きく分けて
- 素材の違い 〔チタンorアルミ〕
- 雲台の違い
- 拡張性とセッティングの自由度
の3つで決まると思っています。
1素材の違い 〔チタンorアルミ〕
価格の差で一番分かりやすいのが三脚の素材の違いです。
三脚の素材にはチタン製とアルミニウム製のものに分けられ、チタン製は軽くて強くてサビなくてアルミニウム製よりも優れています。
ただし、その分価格は1.5倍〜2倍ほど高くなります。
予算が許すならもちろんチタン製の方がいいですが、個人的にはアルミニウム製でも全然問題ないと思っています。
使い方次第で、トラベル三脚として日頃からバックに入れて持ち運ぶことを想定している場合はなるべく小さくて軽いチタン製をオススメしますが、そうでないのならアルミ製でも十分です。
2雲台の違い
三脚には、三脚とカメラを固定するための部分「雲台」が必要となります。

雲台
また雲台はカメラを固定するだけでなく、雲台だけを動かすことで好きな方向にカメラを向けて撮影するためのとても重要な部分です!
最終的にアングルを決めるのはこの雲台の動き次第。
スムーズに動かしやすい雲台を選ばないとだよねー
雲台の種類は三脚の種類よりも多いくらいたくさんあって、雲台だけで数万円以上するものもあります。
この雲台の違いは影響が大きいので、せっかく三脚を購入するなら雲台もしっかりしたモノを選びたいところです。
ただ初心者の方には雲台選びまで気にしている余裕はないと思いますので、まずはじめは雲台がセットで販売されている三脚を選ぶ事をオススメします。
価格は三脚だけで販売されているものよりは高額になっていますが、別で購入するよりはお得に手に入れる事ができます。
それに雲台はあとから交換できるようになっているので慣れてきたらカスタマイズが出来るようになっています。
ただし全ての三脚で雲台を交換出来る訳ではなく、雲台を取り外し出来ない三脚もあるので注意が必要です。
そして価格が安い三脚の多くが雲台を取り外し出来ないタイプになっています。
なので、価格だけで選んでしまうと後で後悔することもあるので、本格的に三脚を使いたいと思うのであれば雲台が交換出来るものを選びましょう。
3拡張性とセッティングの自由度
三脚を使って撮影すると言ってもカメラをただ固定するのではなく、自分の好きな場所で好きなアングルで固定出来なければ困りますよね?
その為には雲台だって拘りたい(雲台を交換したい)し、カメラのポジションを自由度高く設定出来るような「三脚の開脚の自由度」と「センターポールの稼働性」も重要になってきます。
三脚の脚は何段階(3〜5段階)かに伸縮する構造になっていて高さを変えることが出来るんですが、伸縮性だけでなく開脚する足の角度によっても高さや角度を調節できセッティングの自由度が広がります。
例えば、三脚を使ってなるべくローポジションから撮影したい時もあるかと思うんですが、三脚の脚が広がらないと低い位置からの撮影はできません。
三脚を使うといつも同じアングルになってしまうのではつまらないですし、制限がかかって選択の幅を狭めてしまうのはもったいないことです。
また、センターポール(カメラを固定するポール)も上下だけでなく横に倒れて横方向にも動かすことができる三脚もあります。
そういった三脚があればより自由度高くカメラのセッティングをすることができます。
三脚を使うことで撮影に制限をかけるのではなく、より自由に撮影の幅を広げれるような三脚を選ばれることをオススメします。
ポイントまとめ
- 「チタン>アルミ」 だけど、そこまで気にしない。
- 雲台の種類は多い!あとから交換が出来るような拡張性が高い三脚を選ぼう!
- 脚の開脚はなるべく大きく開く三脚を選ぼう!
- センターポールの動きが横方向にも動く三脚を選ぼう!
オススメの三脚は?
三脚にもそれぞれ違いがあることがわかって頂けたところで、本題のオススメの三脚をご紹介していきたいと思います。
最安値三脚!
いろいろと説明してきましたが、とりあえず初心者の方にとっては「カメラを固定」出来れば十分だという方も多いと思います。
実は私も初めて購入したのがこの三脚で、コスパ発群のオススメ三脚です。
カメラを固定することは十分出来るので、今までこの三脚を使っていて困った事はほとんどありませんでした。
少し安っぽい感じはしますが、フルサイズ一眼レフカメラ(Nikon D610)にズームレンズ(70ー200mm F4)を付けて撮影も問題なく出来ました。
雲台の動きはそれなりなのですが、価格からすれば申し分ないと思います。
中途半端の価格帯のものを選ぶくらいなら、コスパ重視のこの三脚が1番オススメです。
カメラを本格的な趣味へと変える三脚
三脚によって撮影の幅が広がることは確実です。
これから本格的にカメラを趣味にしようと考えている方にとっては三脚は大きな武器になると思います。
そこでオススメするのがこのマンフロットの190シリーズです。
マンフロットの三脚はどれも高パフォーマンスのものが多いんですが、その中でも190シリーズはセンターポールを90°倒すことが出来る自由度の高い三脚になるです。
センターポールを90°倒すことが出来るというのは、他の三脚ではセンターポールが上下動するだけなんですが、このマンフロット190シリーズはセンターポールが横に倒れて「上下+左右」にポールを動かすことが出来るんです!
これにより、カメラをせり出すようにもセッティングができるようになるのであらゆるアングルでの撮影が可能になるんです。
このような三脚を使うことで撮影にバリエーションが生まれ、ただ固定するだけでなく、撮影をレベルアップさせてくれる三脚になってくれるはずです。
本格的に撮影を楽しみたい方にオススメです。
三脚を使いこなそう!
三脚の出番
- 手ブレを抑える(スローシャッターで撮る)
- ノイズ低減(星空の撮影)
- スローシャッターで動きを表現(動きの撮影)
- 長時間露光で軌跡を表現(光の軌跡の撮影)
- スローシンクロで一工夫(イルミネーションの撮影)
- 自撮り
- 動画撮影
- 構図を決めて狙った一瞬を待つ
三脚の選び方ポイント
- 出来ればチタン製。アルミ製でも問題なし
- 雲台を交換出来るものの方がイイ
- 脚の開脚角度は広くなるものの方がイイ
- センターポールの動きがフレキシブルなほど使い易い
プラスα
センターポールを動かすと不安定になり易いので基本使わない。
パイプ系が太いほど安定感がイイ!(しっかり固定できる)
重量が重いほど安定感がイイ!(グラつかない)
三脚が使えるようになると、手持ちではできなかった撮影が色々出来るようになるのでとても楽しくなるはずです。
それに加えて、三脚をより使いこなすために「リレーズ」と呼ばれるカメラに触れなくてもシャッターを切れる道具や、「ポラリエ」と呼ばれる星空をキレイに撮影するときに使う道具、「アルカスイス互換化」することでクイックシューをより使いやすくするといった工夫(カスタマイズ)をしていくとより撮影が楽しめます。
是非自分の撮影スタイルに合わせて三脚を使いこなして楽しいカメラライフにしていきましょう!